■まずはオートコンプリート機能をチェック
Googleには、ユーザーがキーワード検索する際に使い勝手が良い機能が複数あります。1つ目は、ユーザーがキーワードをタイプしている途中で、よく検索されるキーワードを自動的に入力してくれるオートコンプリート機能です。この機能にはガイドラインがあり、暴力的だったり残虐な内容、また性的な表現や下品な言葉や内容は、オートコンプリート機能には使えません。また、特定の著名人に対する不適切で中傷的な内容についてもNGです。これは、その表現の真偽に関わらず、オートコンプリート機能で適用することはできないということなので、該当するワードは比較的素早く削除してもらえます。
オートコンプリートの削除申請は、個人がGoogleに対して行うことができます。弁護士に依頼しても良いですが、ガイドラインに反する不適切なワードという理由で対応してもらえるので、あえて費用を使って弁護士に依頼する必要はありません。
■Googleのサジェストワード削除は難しい
一方、Googleにはサジェスト機能もついています。サジェスト機能というのは、ユーザーが複数のキーワードで検索する際に、一つ目のキーワードを入力すると、Googleが関連するワードをサジェストしてくれるという便利な機能です。
ユーザーにとっては、多くのユーザーが使っている検索ワードをサジェストしてくれるという点でとても便利な機能と言えるでしょう。しかし、このサジェスト機能はネガティブなワードでも表示されますし、ネガティブだから不適切とはなりません。そのため、企業にとっては大きなダメージとなってしまう可能性があります。例えば「山田商事 不祥事」「山田商事 詐欺」「山田商事 浄水器」など、山田商事の浄水器のことを知りたいなを思ってユーザーが検索しても、不祥事とか詐欺と言ったネガティブなワードが最初に出てきてしまうと、ユーザーの中には山田商事で浄水器を購入したくなくなってしまう人がいるかもしれません。これは、山田商事にとっては、大きなネット風評被害と言えます。
しかし、どんなに大きな風評被害があっても、サジェストワードの削除は簡単ではありません。削除してもらうためには、権利侵害などの違法性を証明する作業が必要です。そのため、法律に関して専門的な知識がない個人や企業が削除申請をしても、Googleは対応しないことが多いのです。サジェストワードの削除を希望するなら、弁護士に依頼をする方法がおすすめです。