■インフルエンサーとはSNSで活躍している人
インフルエンサーとは、英語で「影響を与える」という意味を持つInfluenceに由来しています。文字通り、世間に対して大きな影響力を持つ人が、インフルエンサーと呼ばれています。ファンや支持する人が多いという点では、タレントなどの芸能人も、インフルエンサーと考えることができるでしょう。

しかし、近年注目されているインフルエンサーマーケティングにおけるインフルエンサーは、タレントなどの芸能活動をしている人はそれほど多くありません。あくまでも一般人で、YouTubeやTwitter、InstagramなどのSNSでたくさんのフォロワーを持つ人が大半です。

その中でも特に影響力が高いと言われているInstagramでは、月間のアクティブユーザー数が全世界で8億人を超えるインスタグラマーもいます。世界中で8億人が、このインフルエンサーの同行に注目しているのですから、影響力が大きいというのも納得ではないでしょうか。そうしたインフルエンサーが身につけるファッションやアクセサリーなどは、インスタグラムの中で紹介されるだけであっという間に売り切れになってしまうほどです。

■インフルエンサーの種類
インフルエンサーには、どのぐらいのフォロワー数を持っているかによって、いくつかの種類があります。まず、フォロワー数が10万人以下の人は、マイクロインフルエンサーと呼ばれています。フォロワー数が少ないので影響力という点では他のインフルエンサーよりも劣りますが、一定のコミュニティ内への影響力は期待できます。その中でも、数千人〜1万人程度のフォロワーを持つ人は、ナノインフルエンサーと呼ばれています。企業にとっては、フォロワー数が少ないインフルエンサーを起用することによって、キャスティング費用を抑えられるというメリットもあります。

フォロワー数が10万人を超えると、インフルエンサーとしては著名人に分類されます。例えば、若い女子の間ではファッションアイコンとしても人気のある渡辺直美さんはタレントとしても活躍していて、フォロワー数は800万人程度です。

■SNSとともに増え続けるインフルエンサー
インフルエンサーが活躍する舞台は、主にSNSです。自分の得意なことや好きなことを世界に向けて発信したいという人はたくさんいますし、それに共感する人が多ければ、SNSの中でコミュニティを作る事ができます。SNSは住んでいる場所やライフスタイルに関係なく、誰でも比較的始められますし、チャンネル数に制限があるわけではないため、誰でも始めたい時にサッとスタートできるという特徴もあります。そのため、今後もSNSは右肩上がりに需要が高まり続けると考えられており、それに伴ってインフルエンサーも今後増え続けると期待されています。