■SNSと炎上は密接な関係にある
ネットやSNSが日常生活に浸透している昨今においては、炎上という言葉をよく目にすることがあります。炎上というのは、ある投稿に対して、批判や非難などネガティブなコメントが大量に寄せらてしまう状態のことを指しています。不特定多数の人が閲覧できるSNSにおいては、うっかり発言したり投稿したことが、大炎上を引き起こしてしまうこともあります。
インフルエンサーマーケティングにおいては、炎上に対する考え方は賛否両論です。炎上にもたくさんの種類がありますが、物議を醸しだしたり注目されるようなものは良質の炎上だと考えられており、炎上を見越したマーケティングをするインフルエンサーもたくさんいます。良質の炎上なら、注目されることによって話題性を作り出したり、商品やサービスの認知度を高めるというマーケティング効果が期待できます。
■炎上マーケティングのメリットとデメリット
炎上を狙って行うインフルエンサーマーケティングには、メリットとデメリットがあります。1つ目のメリットは、高い訴求力による宣伝効果が期待できるという点です。同じような商品やサービスでも、話題性やトレンド性が高いものなら、話のネタになるから購入してみようかな、という人が多くなるでしょう。良質の商品やサービスなら、そこからリピーターが増えたり、口コミで人気が広がる可能性も期待できます。
2つ目のメリットは、拡散することによって知名度が一気に高まるという点です。ユーザーにとっては、似たような商品の中から一つを選んで購入するまでのプロセスには、商品を選ぶ決定的な要素があるものです。知名度や認知度もその一つで、名前を聞いたことがない商品よりも、知名度が高い商品の方が安心できるという人はたくさんいます。
一方、炎上マーケティングには、デメリットもあります。1つ目のデメリットは、炎上の種類によっては、不買運動が起こるなど、トラブルの原因になるリスクがあるという点です。注目されるために炎上を見越してマーケティングをしても、不買運動が起こってしまうのでは、商品販売につながりませんし、最悪の場合には企業イメージにとってもマイナスの影響が懸念されます。
2つ目のデメリットは、炎上の種類によっては名誉棄損や権利侵害と言った違法行為のリスクがあるという点です。インフルエンサーマーケティングを行うインフルエンサーは法律について詳しい知識を持たない一般人が多いため、場合によっては軽い気持ちで行ったマーケティングが思わぬトラブルを引き起こす可能性があることは、念頭に入れておかなければいけません。